5月も終盤。
二十四節気は小満を過ぎました。

「草木が周囲に茂り、満ち始めるころ」
その意が示す通り。
清里でも雨が降るたびに木々の葉は生い茂り、山の緑はいっそう深く濃くなり。
草たちもこれまた豪快に伸び始め、道や畑は刈ってもあっというまに草ボーボー。(涙)
とは申しましても....。
ガソリンとオイルを使う草刈り機は今後のために使用回数を極限まで減らし、必要最低限しか使用せず。
こうなると、そろそろ人力でバッサバッサと草を刈れるようロシアのような大鎌導入かな。
え?? 人力で草刈りなんて退化してるって??
いえいえ、これでも時代に合わせ進化しているのでございます。

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さてさて。
タイムラインを少々遡りまして。
時は5月中旬。
萌木の村近くの遊歩道沿いにある伐採現場にて。
浮世の喧騒をバックミュージックに、伐採で空いてしまった箇所に植林などを行っておりました。

ちなみにこの現場で伐採した木を紹介させていただきますと.....
樹齢80年は経過しているであろう立派なミズナラ1本と、これまた同年齢のデカい栗1本、あとは通常サイズ(電柱ぐらいの太さ)の白樺、ナラ、山桜それぞれ1本ずつと、その他ナラの幼木やアブラチャンなどの小木もろもろ.....。
だいたいこんなところでしょうか。

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なぜに遊歩道なんかの木を伐採したのかと申しますと。
遊歩道すぐ近くに二地域居住者が土地を買い別荘を建てるので、その別荘に思いっきり枝がはみ出しているこれらの木を後々のトラブル防止のため先に切ってしまう....という案件なのでございました。

もし切らずにそのままほっといた場合。
別荘が完成し住み始めて、大風や大雨や雪で枝が折れて屋根を壊してしまったら....。
はい、その木の所有者(この場合は県有林なので所有者は山梨県になる)に賠償責任が出てしまうのです。
じつはこうしたケースは北杜市中あちらこちらで見られるようになってしまいまして。
(そりゃあこんだけ移住者が増えて森にも家が建つようになれば当然か....。)

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先日も同様のケースでアカマツ&カラマツを150本ぐらい全伐する案件がございまして。
このケースも同じように、後から建った別荘に自分とこのアカマツの枝が折れて屋根を壊し70万請求。
しかも1年の間に2回も!!
合計150万.....。
森の所有者としてみれば、ちょっと強い風が吹くたびにドキドキ、ひやひやしっぱなし。
そりゃもう恐怖でしかないわけで。
「さすがに嫌になったし、こんな状態で子供に引き継がせるわけにはいかんからデカくなったアカマツは全部切っちまってくれ!!」とか「親父から継いだけど森なんか所有しててもろくな事ねーし中国人でもなんでもいいからとっとと売っ払っちまいてーだ。」などなど.....。
そりゃ、そうなりますって。

そもそも地球目線で見れば、後から来た人間に木や大地の所有権を主張されても....という感じだし。
樹齢80年を超えるような木でも幼木でも生まれた時からずっとそこで生きているのだから、木にはそこで生き続ける権利があるのですが。

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そういえば。
つい先日のことですが。
長野県某村にて地域おこし協力隊相手に小規模自伐型林業&耕作放棄地を畑に戻すための指導員をしていたころの担当者と久々に会って話をする機会がありまして。
「最近どうですか??」
「今年は協力隊が11人も来たけんど、コロナ以降ITとかで家でパソコンいじって都会目線で提言とか言って出来もしねえようなことあれこれ押し付けてくるようなのばっかで。おらほは過疎の農村だから草刈りとか放置竹林とか耕作放棄地をどうにかしてほしいだけんど、いまどきの協力隊じゃまったく合わんくてな。」
「完全にミスマッチってやつですね。」
「先日もな、どうしても草刈りの人手が足りない場所があったから、こっちから頭下げて頼むから来てくれって頼んだら、私は農作業するために協力隊になったんじゃないとかさんざん文句言ったあげく渋々引き受けて、しかも当日サンダルと半ズボンで手袋も保護メガネもせんでノコノコ来やがって。そんなふざけた格好で草刈りして怪我でもされたらかなわんから、もういいからけえれって家に帰したらこれまたぶつくささんざん文句こきやがってな。最近協力隊でくるヤツなんてほとんどこんなもんで、困っちまって。」
「そんな程度で3年間毎月給料20万や家や車や経費もらえるんなら、俺も協力隊になっていいですか??」
「おめえさんはダメに決まってんだろ!! それより早くこっちさ帰ってこい。無償でこき使いまくってやっから♪」
「で、おめえさんのところ(北杜市)はどうなのよ??」
「北杜市に来てからは協力隊関係に関わってないから詳しくはわからんけど、どこも似たようなもんじゃないんですか??  でもこっちの人はやたら都会の人の言葉をありがたがって何でも聞いちゃうからもっとたちが悪いかな。移住定住してもらうために移住者に気を使い過ぎですね。それに役人も移住者もイマドキの教育しか受けてないから、残して活かさないといけないところまで全部都会人目線でぶっ壊しちゃうし。雇用創出だかなんだか知んねーけど地球本来の道から遠く離れたイマドキな価値観しかないようなヤツばっかりですよ。」
「やっぱり募集の時点で、こういう人材以外はいらねえからお断りします~ってこっちもしっかり境界線持ってないとダメだな。」
「そしたら来年から一人も来なくなったりして。」
「ありうるな....。」

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さてさて。
そうこう書いているうちに植林もすっかり終わりまして。
植林が終わった森を眺めつつ、「この森はリスや鳥たちがたくさんいたので、植林した木たちが大きく育ってドングリやクルミがたくさん実を付ければリスや鳥たちや散歩している人も喜ぶよね♪ 」と申しておりました。
3人の子供たちが森からドングリやクルミを拾って蒔き、一から育てた苗木たち。
このあとこの森に根付き、無事に大きく育ってくれることを祈るばかりでございます。