2024年2月からスタートした「クルミの森(Walnusswald) 再生プロジェクト」。
お山の学校の面々がお手すき時に2年間かけてコツコツ取り組んできた結果、薪小屋製作までたどり着くことが出来ました。
コチラがその「薪で創る小屋=薪小屋(未完成)」でございます。

と、その前に。
ここまでの流れをザっと紹介させていただきますと....。
清里カシヤマ地区にあるTimber Service KIYOSATOでは、小学校から義務教育を自主的にボイコットした(不登校ともいう)3人の子供たちと「自然と共に生き、自然界から様々なことを学ぶ」を主題テーマとしたホームスクーリング兼オルタナティブスクールである「お山の学校」を立ち上げておりました。
その後、延べ9年の時を経て3人の子供たちは無事に「義務教育対策期間」を終了。
現在はより高度な専門知識と技術を身に付ける「大人も一緒に学び続ける生涯学習期間」へと移行しております。
で、そんなお山の学校のカリキュラムの1つに「里山整備&再生」という課題がございまして。
内容をザックリまとめてみますと....。
「戦後からの教育で日本人の価値観が激変してしまい、すっかり過疎化してしまった中山間地、ひいては日本そのものを再生をするためには里山整備が必須」....といったところでしょうか。(ザックリしすぎ??)
こうして言葉に書き出してみると、なんだか身の丈に合っていない壮大なプロジェクト感で満ち溢れている気がしないでもないですが.....。
とりあえず、里山や中山間地の役割や必要性については「講義」や「講演」や「書くこと」を専門としている方が大勢いらっしゃるのでそちらにおまかせするとして。
「実行するために」中山間地に存在しているワタクシたちといたしましては、ここは一歩退いて、今回は「計画からの結果報告とその後の未来図」に集中して書かせていただくことにします。
さてさて。
話しは冒頭に戻りまして。
うちの土場の前には川が流れておりますが、その川に沿ってたくさんのクルミと共に2メートルを越える笹がボーボー生い茂る何十年も放置されたエリアでした。
ここを「クルミの森 (Walnusswald)」として再生しようと企み、笹を刈って再生に手を付け始めたのが2024年2月。
その後、伸び放題だった樹木を剪定 → 絡みまくった蔓性植物を整理 → 刈った笹や剪定した枝を片付け → トレイルを整備 → あちこちに捨てられた不法投棄のごみを拾いまくり → 実生したクルミの幼木を保護したり生えていない所に移植 → 間伐で出た木材を使って小屋を建て → 2年ほどかけてリスがそこらじゅうを走り周るようになった現在の「クルミの森」へと至っております。(作業開始当初の動画はコチラ)

というわけで!!
間伐で出た木材で造った小屋のその後ですが、とりあえず2024年秋に骨組みと屋根までは完成。
今回の作業で小屋の壁を薪で作るところまでこぎつけました。
「小屋の壁を薪で作るだと~?? ナンジャそりゃ!!」といった風合いですが、画像を見れば一目瞭然。
「あ~~、壁が薪なのね.....」でございます。
ま、薪は薪でも幹を割った立派な薪ではなく、ご覧の通り枝をただ切っただけ~なズボ薪ですが。
ところで、なぜにズボ薪を使用したかと申しますと....
・これまでの伐採で土場に大量の枝がたまった
・資源として有効活用できる枝をごみとして大量に捨て、さらに税金をかけてその枝を焼却処分していたのではこれまでと同じになってしまう
・電力不足に備え枝もバイオマス発電に回すよう行政から依頼されたが、未来の方向性に不信感があるためガン無視することにした
・そのため枝は全部ズボ薪にした
・小屋の計画当初は壁に板を張ったり漆喰を塗ったりガラスを入れる予定だったが金がかかるし面倒なのでやめた
・壁を枝にしておけば小屋の撤去も簡単
・そこで大量のズボ薪を壁にした etc.....
ざっと挙げるとこんな感じでしょうか。

小屋の内部はこんな感じ。
通常はあずま屋として夏場の畑作業の避暑やチョーシいい一服場所としても利用可。
暖房を兼ねた薪ストーブ兼オーブンも完備しているので、災害時は真冬でも緊急シェルターとして機能。
燃料の薪は壁に手を伸ばせばいつでも手軽に補給できるし~~♪ .....ナノデスガ、一つ問題が。
ここまでの作業でズボ薪はすべて使い果たしてしまったので、ズボ薪を造ることから始めなくては。
と、それ以前に伐採からか。
小屋の屋根は、降り積もった落ち葉がやがて土になり、その後草などが生えて天然の草屋根になる予定。(←いったいどのぐらいの年月がかかるのやら)
さらに小屋の入り口に据え付けた木製の樽は、雨水からの浄水装置になる予定。

上の画像は、樽を利用した天然浄化装置の完成予想図でございます。
コチラもまだ材料がそろってないので作業日すら未定。
というわけで。
今回の作業でここまで進みましたが、今年の冬までに壁が完成するのは不可能かも.....。
このペースだと、小屋そのものが完成するのはいったいいつになることやら。
ま、「クルミの森 (Walnusswald)」としてはまだまだ始まったばかりですし。
ロケーションも良いし。
森林関係、不登校関係などなど、これから多方面の方と連携しつつ、場を大いに活用していきたいところです。
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